モモはぁ……お正月、ちょっと食べすぎたかも。
体が重いし、胃もまだ休みたい感じがするんだよね。



あるあるだよね~。
年末年始って、気づかないうちに胃腸がずっと働きっぱなしになっちゃうのよね。



でも、ここで急に断食したり、無理なリセットはしなくても大丈夫だよ。



え、そうなんですか?
お正月明けって、いつも断食して調整してました。



「七草がゆ」って聞いたことないかしら?
実はね、この「七草がゆ」がお正月明けの“元に戻す”ためのごはんなのよ。
疲れた胃腸を休ませながら、少しずつ日常に戻すための知恵ね。



七草がゆ…、なんか聞いたことあるかも。
戻す、かぁ。それなら私にもできそうかな。



じゃあ今日は、「七草がゆがどうして体にやさしいのか」、ちゃんと理由を見ていこう。
七草がゆは、お正月で疲れた体を無理にリセットするための食事ではありません。
胃腸を休ませながら、日常の食事へ自然に戻していくための、日本の知恵が詰まった行事食です。
この記事では、七草がゆの基本と、七草とおかゆが組み合わさる意味を、やさしく解説していきます。
七草がゆって何?まずは基本だけ押さえよう





七草がゆって、名前は聞いたことあるんですけど……。
正直、よく分かってなくて。



それで全然いいのよ。
まずは“何のための食事か”だけ分かれば十分だからね。
七草がゆは、1月7日に食べる行事食で、お正月のごちそうで疲れた胃腸を休ませるための、昔からの知恵です。
ここで使われるのは、春の七草と呼ばれる野草たち。
(※秋の七草とは別ものなので、ここは軽く区別だけ覚えておけばOKです)
春の七草は、次の7つ。
- せり
- なずな
- ごぎょう
- はこべら
- ほとけのざ
- すずな(かぶ)
- すずしろ(大根)
……といっても、全部覚える必要はありません。
大事なのは、「冬の終わりに、体を目覚めさせるための野菜が入っている」という考え方です。
七草がゆは、
- 豪華な料理ではない
- 栄養をガッツリ摂る食事でもない
その代わりに、体をいたわるための“通過点”のごはんとして位置づけられています。



正直ね、春の七草の名前を暗記することに意味はないよ。



そうだね、七草の名前よりも目的の方が重要だからね。
頑張るための食事じゃなくて、戻るための食事、だよ。



なるほど……。
七草がゆって、ちゃんと意味があったんですね。
お正月明けの体は、実はこんな状態





そういえば、今年の年末年始もずっと食べてました……。
お餅、おせち料理、お鍋、焼肉・・・。



実はそれ、ほとんどの人が同じだと思うよ。
お酒を飲む機会も増えるだろうしね。



問題はね、“食べすぎたこと”より“休めてないこと”なのよね。
お正月は、日常とはまったく違う生活が続きます。
- ごちそうや間食が増える
- 油・糖分・アルコールを摂る機会が多い
- 夜更かしや運動不足になりがち
こうした状態が数日続くだけでも、胃や腸は休むタイミングを失い、フル稼働の状態になります。
問題なのは「食べすぎたこと」そのものより、消化・吸収・処理を担当する胃腸が、回復する時間をもらえていないこと。
この状態が続くと、
- 胃が重たい
- 食欲が安定しない
- 体がだるい
- 朝スッキリ起きられない
といった、はっきり病気ではないけれど調子が悪い状態になりやすくなります。
これは、体がサボっているのではなく、「まだ頑張って処理を続けている」サインです。
だからこそ、お正月明けに大切なのは、無理に運動や制限で帳消しにしようとすることではなく、まず体を“休ませる方向”に戻すこと。



食べすぎたから太った、じゃなくて……。
体がずっと働き続けてた、って考えると納得です。



そうそう。だから最初にやるべきは“休憩”なんだよ。



その休憩にちょうどいいのが、次に話す七草がゆなんだ。
それでも体にやさしい理由|七草とおかゆの役割





でも正直、七草がゆって“なんとなく体に良さそう”くらいのイメージで…。



それで合ってるよ。
でもね、“なんとなく”の中にちゃんと理由があるんだ。



ポイントは“おかゆ”と“七草”、それぞれの役割を分けて考えることだね。
おかゆが胃腸を休ませる理由
おかゆの最大の特徴は、消化のしやすさです。
お米をやわらかく炊くことで、消化にかかる負担が大きく減り、胃や腸は「がんばって処理する状態」から一段落ついた状態に戻りやすくなります。
また、おかゆは量が少なく見えても、
- 水分が多く満足感を得やすい
- よく噛まずとも食べやすい
といった特徴があり、食べすぎを防ぎながら、エネルギーはきちんと補える食事です。
つまりおかゆは、「栄養を足すため」よりも、胃腸を休ませながら、最低限のエネルギーを渡す役割を担っています。
七草が入る意味は「栄養」だけじゃない
七草がゆというと、
・「栄養がありそう」
・「デトックスっぽい」
と思われがちですが、実はそれだけではありません。
七草には、
- 独特の香り
- ほんのりした苦味
- シャキッとした噛みごたえ
があります。
これらは、胃腸にとっては刺激が強すぎない“目覚まし”のような存在。
大量の栄養を補給するというより、「そろそろ通常運転に戻っていこうか」と体に合図を送る役割に近いものです。
だから七草は、サプリや栄養食の代わりではなく、食事の流れを切り替えるための存在と考えると分かりやすいでしょう。
なぜ「七草+おかゆ」がセットなのか
もし、七草だけをしっかり食べたらどうなるでしょうか。
→ 胃腸が疲れている状態では、少し負担になります。
逆に、おかゆだけだったら?
→ 休まるけれど、切り替えの“きっかけ”が弱い。
この2つを組み合わせることで、
- おかゆが「休ませる役」
- 七草が「戻すスイッチ役」
をそれぞれ担い、無理なく日常食へ戻る流れが完成します。
だから七草がゆは、「体をリセットする食事」ではなく、体を日常に戻すための通過点として、とても理にかなった組み合わせなんです。



なるほど……だから毎年この形なんですね。



そう。どちらか一方じゃ足りないの。



体にムチを打つんじゃなく、
“そろそろ戻ろうか”って声をかける食事なんだよ。
七草がゆは「リセット」じゃなく「戻す食事」





でも“体をリセット”って聞くと、ちゃんとやらなきゃいけない気がして…。
ちょっと構えちゃいます…。



うん、その感覚すごく普通だよ。
でもね、七草がゆは“リセット”じゃないんだ。



むしろ“元に戻す”ための食事、って考えるとしっくりくるよ。
お正月明けは、食事の量や時間、内容が普段と大きく変わっています。
そんな状態で、
・「帳消しにしなきゃ」
・「体をリセットしなきゃ」
と考えてしまうと、食事が調整ではなく、反省や罰のようになってしまいます。
七草がゆが伝えているのは、その逆の考え方です。
- 食べすぎたことを責めない
- 1日で元に戻そうとしない
- 胃腸が落ち着く“入口”をつくる
七草がゆは、体を一気に変える食事ではありません。
「今日は軽めにしよう」
「少し整える日をつくろう」
その最初の一歩として置かれているのが、七草がゆです。
だから、1食食べたからといって体が劇的に変わらなくても大丈夫。
それは失敗ではなく、想定通りなんです。



“ちゃんと戻せばいい”って思えると、気持ちがラクになります。



そうそう。急に元通りにしなくていいの。



七草がゆは、がんばる人を追い立てる食事じゃなくて、“大丈夫だよ”って背中を押す食事なんだ。
作り方と手に入れ方は、シンプルでいい





でも七草がゆって、ちゃんと七草そろえなきゃダメなんですよね…?



ううん、全然そんなことないよ。



むしろ“頑張らなくていい”ところが、七草がゆの良さなんだ。
七草がゆは、手間をかける料理ではありません。
今は多くのスーパーで、下処理済みの七草セットが販売されています。
時期が合えば、ネット通販でも手に入ります。
作り方も、とてもシンプルです。
- おかゆを作る(ごはん+水でOK)
- 火を止める直前に七草を入れる
- 軽く火を通して完成
味付けは、基本的に塩だけで十分。
だしを入れなくても問題ありません。
大切なのは、「完璧に作ること」ではなく、胃腸にやさしい形で食べることです。
もし七草が手に入らなければ、無理に探さなくても大丈夫。
- 量を少なめにする
- よく噛んで食べる
- 温かい食事にする
それだけでも、
体はちゃんと“戻る準備”を始めてくれます。



これなら、気負わずにできますね。



うん。“ちゃんとやらなきゃ”は要らないよ。



七草がゆは、がんばる人のための健康法じゃなくて、日常に戻るための合図みたいなものだからね。
まとめ


七草がゆは、お正月に食べ過ぎた分を「なかったこと」にする食事ではありません。
胃腸がフル稼働して疲れているところに、消化しやすいおかゆと、香りや苦味のある春の七草を少し添える。
それは、体を無理に変えるためではなく、ゆっくり日常へ戻るための合図でした。
完璧に作らなくてもいい。
一食で何かが変わらなくてもいい。
七草がゆは、「ちゃんと戻せば大丈夫だよ」と、体に声をかけてあげるための、日本の知恵なのです。



お正月で食べ過ぎたからって、無理にリセットしなくてよかったんですね。
ちゃんと休ませて、少しずつ戻していけばいいって思えました。
今年は、“体にやさしく戻る”を大事にしてみます。



それでいいのよ。
体はね、急に変えようとすると、かえって疲れてしまうからね。



だから七草がゆは、がんばるための食事じゃなくて、戻るための食事なんだ。
今年も、体と相談しながら、ゆっくりいこう。








